温度のバリアフリー化を実現できる！全館空調リフォームのメリットを解説

快適で健康にいいイメージがある全館空調ですが、「聞いたことがあるけれどよくわからない」「住宅にもつけられるの？」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。全館空調は家中の温度を均一に保てることから、「温度のバリアフリー化」を実現できます。温度差によるストレスがない、カビやダニの発生リスクを軽減するなど、幅広いメリットがあるのも特徴です。

そこで今回の記事では、全館空調とはどのような仕組みなのか、他にもどのようなメリットがあるのか合わせて紹介します。

全館空調について

そもそも全館空調とは一体どのようなシステムなのか、どれくらい長持ちするのでしょうか。ここでは、全館空調について見ていきましょう。

全館空調とは？

通常のエアコンの場合だと、空調を使用している部屋と、設置されていない空間との寒暖差が激しくなります。さらに、部屋ごとに室内機と室外機が必要になるため、スペースの問題や美観を損なうことにつながるでしょう。

一方の全館空調は、家全体を一定の快適な温度にできるため、トイレやお風呂場にも寒暖差がありません。全館空調は家全体を季節に応じて温めたり冷やしたりするため、部屋ごとに設置している冷暖房エアコンと比べて見た目にも良いとされています。

全館空調の寿命は？

エアコンなど他の空調設備と同じく、全館空調もいつかは寿命がきてしまいます。一般的な寿命は10～15年程度と言われています。それでも定期的な点検やメンテナンスを行うことで、突然の故障を防ぎ、快適に使い続けられるでしょう。

全館空調へのリフォームのメリット

全館空調にならば、部屋ごとにエアコンなどの空調設備を取り入れる必要が無くなります。ここでは、全館空調システムを導入するリフォームをした場合、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

家全体がいつも快適な温度に調整できる

何と言っても全館空調のメリットは、家全体がいつも一定の温度に調整できることです。小さな子どもがいる、ペットを飼っている、お年寄りと暮らしている…など、さまざまなライフスタイルを持つ人でも暮らしやすい環境が整えられるのが魅力です。寒い冬に洗面所で寒い思いをせずにすむ、涼しいリビングを出ても廊下が暑すぎることがないなど、快適な暮らしを実現できます。

さらに急激な温度変化によるヒートショックは、脳梗塞などの健康被害のリスク要因になると言われています。また、家の中にいるのに、知らぬ間に熱中症になってしまう事例もあるため、室内の温度環境を調節することが求められているのです。そのため、全館空調はヒートショックのリスク軽減だけでなく、熱中症予防につながるなどのメリットをもたらしてくれます。

空気がクリーンな状態でキープできる

全館空調には、ほとんどに家中の空気を換気してくれるシステムを搭載しているため、いつでもフレッシュな空気を循環できます。メーカーや機種によっては空気清浄のシステムを備えているため、花粉やホコリなどを積極的に除去してくれるのです。一般的な換気システムは、冷たい外気を換気口から取り入れることから、寒い時期は換気口を閉じてしまいます。

そうなってしまうと室内の空気が「密」になり、換気が不十分になってしまうでしょう。全館空調は機械換気で冷暖房が備わっているタイプが多いため、いつでもクリーンな状態で室内の空気をキープできるのです。

インテリアをすっきり見せられる

エアコンの壁掛けタイプが各部屋にあるだけでも、その存在感はひときわ目立ちます。エアコン本体にほこりが溜まるなど、掃除の手間もありますが、インテリアとのバランスに悩まされるでしょう。さらにエアコンに1台につき室外機も外に設置するため、台数によってはかなりの場所を占めることになります。

全館空調の場合は、天井に埋め込むタイプなどがあるため、室内の露出を減らしてスッキリと見せられるのです。吹出口のみなのでインテリアにも影響せず、室外機は1～2台で済むので、家の周りの空間にもゆとりが生まれます。

まとめ